2020年ベストアルバム10

 

1. HA:TFELT『1719』

今年の1月末(!)に人生初の韓国旅行に行ってから今まで以上に K-POPを聴くようになりました。次に行けるのはいつになることやら…。

元 Wonder Girls メンバーのソロ名義ファースト・アルバム。自伝的なリリックとクールなギター・サウンドが今年の気分にマッチして一番よく聴きました。

 

2. Silverbacks『Fad』

U2ファンとしては「アイルランド・ダブリンのポストパンクバンド」というだけで贔屓目に見てしまうのですが、それ抜きにしてもこれは最高。飄々としていながら時に爆発するサウンドにやられました。

 

3. Moment Joon『Passport & Garcon』

“移民者”ラッパー Moment Joon 待望のファースト・アルバム。数行で語るにはこのアルバムが扱っているものは重すぎますが…パーソナルなテーマとソーシャルなテーマが表裏一体になった見事な作品。(でもこの作品に限った話ではなく「個人的なことは社会的なこと」なんですよね…。)とにかく広く聴かれてほしいです。

 

4. Braids 『Shadow Offering』

バンド・サウンドとエレクトロニクスのバランスが絶妙なアルバム。Ableton Live 付属の Operator(ソフトウェア・シンセサイザー)を一つの楽器のように扱っているのが面白く、アルバムのサウンドに統一感を与えています。9分間におよぶ 「Snow Angels」 は現代に生きる女性としての苦悩と混乱をそのまま吐露したような大作。

 

5. End of the World 『Chameleon』

SEKAI NO OWARI のグローバル展開名義による待望のファーストアルバム。この名義での活動は2013年からスタートしており全編英語詞アルバムの話も以前からありましたが、リリースに至るまではかなり紆余曲折があったようです。

セカオワ名義と比べて洗練されたサウンド・楽曲でありながら、冒頭「Airplane」のピアノ+TB-303ベースシンセに代表されるように『Lip』『Eye』までのセカオワ的なシグネチャー・サウンドが要所要所に散りばめられているのが嬉しいです。

 

6. Charli XCX『how i'm feeling now』

自主隔離環境のもと短期間で制作されたという本作。「anthems」はまさにコロナ禍におけるアンセム。 "Finally, when it's over / We might be even closer" ←ほんまそれな…。

 

7. V.A. 『tiny pop - here's that tiny days』

フィジカル版と配信版で収録曲が違います。)

tiny pop についてはこちらの記事が詳しいのでご一読を。

帯やブックレット含むアートワーク、ライナーノーツ、各アーティスト数曲ずつの収録という形式など、プレイリスト戦国時代(?)においてコンピレーションCDという形態の魅力を思い出させてくれる作品でした。

The World Will Tear Us Apart - Future No Future(New Age Mix)はこのアルバム収録の Feather Shuttles Forever や wai wai music resort に影響された部分が大きいです。

 

8. リーガルリリー『bedtime story』

リーガルリリー、ふわっとしたボーカルのギターポップバンドというイメージしかなかったのですが、このアルバムのサウンドとリリックのヘヴィさに打ちのめされて完全にイメージが変わりました。「ハナヒカリ」はとても美しい反戦歌。(と、捉えてもいいのでしょうか…?)

 

9. サニーデイ・サービス『いいね!』

バンドってええよね…。

 

10. ステレオガール『Pink Fog』

昨年末に Superfriends で共演して以来好きになったバンド。練り上げられたバンドアンサンブルと寄り添いすぎず突き放しすぎないちょうどいい距離感のリリックにハマりました。