The World Will Tear Us Apart 『Let's Get Lost』制作ノート - 7.「Let it Snow」

お久しぶりです。The World Will Tear Us Apart は先日、『Let’s Get Lost』収録曲「September Song」のオルタナティヴ・バージョンをリリースしました。本当は September Song の記事がリリースに間に合えばよかったのですがそうは上手くいかず… 今回は7曲目 Let It Snow についてです。

 

youtu.be

 

この曲もかなり古い曲でスリーピース編成時代(2011年頃?)から演奏している曲です。当初はポストロック的なアプローチを試みようとしていた気がします。例によってポストロックが何かはよく分かっていませんでした。

youtu.be

 

こちらはかなり現在のアレンジに近いバージョンですが生ドラム・エレキベースを演奏しています。(最近のライブではリズムとベースのトラックは富永がMacから流してます。)

youtu.be

 

この曲は2014年に Miles Apart Records のコンピレーション『Christmas Small Gift vol​.​2』に提供されました。(Homecomings や Superfriends も参加しているすばらしいコンピです。)Teenage Jesus and Casualties EP は有村くんのミックスだったので私ミックスの音源としてはこれがデビュー戦という感じです。ベースは谷井さんがエレキベースで和音を駆使したフレーズを弾いており、アルバム収録曲の中でも唯一エレキベースが使用されている曲になります。谷井さんは実はベースが一番上手いのですが、最近のテアアスではあまり出番がないので谷井さんのベースをたくさん聴きたい方は Fandaze や最近のなみのりを聴いてください。

アタックの遅い独特のキックの音はなんと座布団を畳の上に落下させた音を使用しています。(富永が大学のサークル棟の和室で録音しました。)

リズムギターは生活費のために手放してしまった12弦のアコースティックギターを使用しています。エレキとアコギをユニゾンさせたリードのサウンドもお気に入りです。

最大の見せ場は終盤の10トラック多重録音コーラスです。ダブリングなどをかけて人数感を増やしています。

 

 アルバム・バージョンでは大きなアレンジの変更はありませんが、ベースとリズムトラック以外はすべて新録です。谷井さんの弾くアコギのアルペジオが入ったことでよりきらびやかな感じになっています。エレキギターはコンピ版はすべてライン録音+アンプシミュレータ、アルバム版はすべてマイク録音なので聴き比べてみてください。なお、この曲に限らずアルバム収録曲の私のギターの空間系エフェクトはすべてDAW上でかけています。

 

この曲にはライブの来場者特典として作成した別バージョンが存在します。(アルバムの発売が延期になりライブに間に合わなくなってしまったため、お詫びの品として作成しました…笑)かなり良い感じなので Future No Future のリミックスと合わせてそのうち配信リリースできればなと考えています。

 

 次はお待ちかね(?)の September Song です。